シニアのやってはいけない運動とやる時の注意点

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歳を取って運動をしなくなると、どんどん運動機能が低下してしまいます。

しかし、だからと言ってなんでもかんでも体を動かせばいいというわけではありません。
高齢者であればなおさら運動の際にも注意が必要です。

無理なく運動を続けていくために、以下のニュース記事も参考にしてみてください。

間違った認識

ある日公園で、子供の頃に当たり前のように出来ていた鉄棒が、出来なくなっていることに気付いた。
健康の為にと、ちょっと走ったりジャンプしたりしようとしても、昔のようにはいかない。

昔は出来たから、必ずできるはずだ!は大きな勘違い。
普段運動もしていない人が、いきなり昔のような運動をすると、思わぬケガや痛みを引き起こすようです。

間違った認識でいると、体に良いはずの運動で、体を痛めることになるようです。

予備能

人の体力や運動機能は、皆一緒ではない。

しかし誰しも、予備能力と言って、通常時の能力の他に最大限の能力を持っているようです。

オリンピックの選手は過酷な訓練で、その能力を鍛えていくのでしょう。
しかしアスリートでもない運動不足のシニアは、その通常能力と最大限の能力の差の「予備能」が、低下していくとのこと。

なので、やったことの無い動きを伴う運動はリスクが高く、思っているのとは反して簡単には出来ないようです。
だから普段から自分の「予備能」を知っておく必要があるみたいです。

また、自分の「予備能」を高めるために、自分の「予備能」にあった運動を適切な量、適切なタイミングで行って鍛えておく意識も大事なようです。

シニアが注意すべき運動

年を取ると若い時と体が全く違ってきます。
筋肉量が減り、また軟骨を作ったりする細胞の活性にも変化が、、。

すると膝軟骨にも影響が出てきて、椎間板の水分量も減っていくなどという「変性」が起きてくるのです。

そうなると、シニアが良しと思いながらやっている運動でも注意しなければならないものがあるようです。

ジャンプや走ること

膝痛や、膝の軟骨が変形している時などに、ジャンプや走ったりすると、さらに膝を痛めてしまうとのこと。

加齢の為に、関節周りの筋肉もうまく働かなくなると、着地する度に、膝にガクガクと違和感を感じるようです。

違和感だけにとどまらず、膝に大きな負荷がかかることで、炎症を起して痛みがもっと増してしまうようです。

ラジオ体操

普段から運動していない人が、ラジオ体操をする時に前かがみになっただけで、腰の痛みを伴うこともあるとのこと。

それは、椎間板の変性をすすめている症状がでているのかも知れません。

経年と共に、腰回りの関節の筋力も落ちているので、骨に負担がかかり、神経に触ると椎間板の変性は脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)になっていることもあるようです。

水泳

年をとると、肩甲骨周りは硬くなってくるようです。
背中で、右腕を下から左上を上から繋ごうとしても、肩甲骨周りが硬くて中々繋げません。

リハビリなどにも使われる水泳は、水の中で浮力もあるので、最も良い運動だと思っていました。
しかし体に優しい水泳でも、肩甲骨と腕の骨が何度もぶつかるので、やり過ぎると四十肩や五十肩になることもあるようです。

シニアの安全な運動に必要なもの

シニアになってからでも、安全に運動をするのには、筋力、持久力、心肺機能は必要とのこと。

それと、体の「筋肉のバランス力」が最も必要で、良い動きを可能にする脳の働きにも大きく影響しているようです。

そして、アスリートでない限り、無理なく行える範囲の運動に留めておくのは大切なことのようです。

筋肉に、適度な刺激を与えられる軽い運動の継続こそが、シニアに向いている運動みたいです。
それでも継続することで、十分な体への影響があるようです。

転倒を予防する「筋肉のバランス力」

ジャンプした時に使われる筋肉は、足や膝だけではないようです。
体幹の筋肉も大きく働いているとのこと。

筋肉同士が上手く協調することが、「筋肉のバランス力」と言うようです。
そのバランス力は、ふらつきを抑えることも出来るので、膝に負担をかけるような痛みやケガを防ぐことが出来るのです。

その為には、日頃から筋肉をつけるだけでなく、筋肉の使い方、持久力を身に付けて、「筋肉のバランス力」を意識して保てるような体作りを、シニアになってからでもやっておく必要があるようです。

中高年に良く起こる、ロコモにもなりかねない転倒は、「筋肉のバランス力」があると避けて通ることが出来る可能性が高いみたいです。

そして、シニアにオススメの運動は、瞬発力のある、バドミントンや卓球とのことです。

運動で痛みが出た場合

運動して体に支障が出た場合は、運動するのを完全に止めてしまうのではなく、体への負担が大きすぎたというサインなので、運動量を減らすことが大事とのこと。

また、体の機能が落ちているということもあるので、量を減らしながらでも運動は続けた方が良いようです。

その時は、腰や膝に負担がかからない程度の運動に留めておくのが良いようです。

運動で未来予測

運動することで、現状の自分の体力や予備能を知ることが出来ます。
また日常生活の、一つ上のレベルでの生活が出来るということでもあります。

運動することは、不意なケガを避けるだけではなく、20年後の自分がわかる目安にもなるもの。
寝たきりにならないように自分の体を高めていく努力は、少しずつでも続けていった方が良いようです。

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