メタボとロコモは互いに深く関係している!

ロコモとメタボ中高年になると発症する人が増える病気として、ロコモティブシンドローム(通称ロコモ)があります。

また、同じくメタボリックシンドローム(通称メタボ)も有名ですね。

簡単に言うと、ロコモは運動器官の衰えや障害のことで、メタボは肥満のことです。

一見別物のように見えますが、実はこのロコモティブシンドロームとメタボリックシンドロームには深い関係性があるのです。

ロコモについては別の記事で詳しく説明していますので、そちらも参照してください。

この記事ではメタボについてとメタボとロコモの関係性について書きます。

メタボリックシンドロームとは

メタボとは肥満と生活習慣病の併発状態のこと

メタボリックシンドロームは「代謝症候群」または「内臓脂肪症候群」とも呼ばれます。

メタボがただの肥満だと思っている人が多いのですが、肥満だけではなく、複数の病気が重なっている状態のことを指しています。
そのため、太っているからメタボリックシンドロームであるとは言い切れません。

腹腔内や腸の周りの内臓脂肪が蓄積することによって、糖尿病・高血圧、高脂血症などのような生活習慣病が起こった状態をメタボリックシンドロームと言うのです。
そして、これは、脳梗塞・心筋梗塞の原因となりうる動脈硬化を急速に進行させます。

メタボの原因は生活習慣の乱れ

メタボの要素として一番大きいのは肥満です。
肥満は食べ過ぎや運動不足などで、腹部に内臓脂肪が蓄積されてなります。

要するに、メタボの原因は食べすぎや運動不足などの生活習慣の乱れであると言えます。

メタボリックシンドロームとロコモティブシンドロームの関係性

メタボになるとロコモが進行する

ロコモティブシンドロームとは「運動器症候群」を意味し、関節・筋肉・神経などの運動機能が弱まっている状態を指します。

体重の増加は体の様々な部分に対する負担を増大させます。
特に膝への負担が大きく、肥満の人ほど変形性膝関節症を発症する確率が高くなります。
その変形性膝関節症は、ロコモの大きな要因の一つです。

また、肥満気味になると運動する機会が減り、筋肉の衰えがより進行する場合があります。

メタボの最も重大な要素の一つは肥満です。
そして、その肥満はロコモの大きな要因になりえるのです。

ロコモになるとメタボになる

逆に、ロコモがメタボを誘発する可能性もあります。

体の関節に痛みを患うロコモの状態になると、体を動かす機会は当然減ります。
そのうえで、食生活も偏っていたらすぐに体重が増え、メタボのリスクが高まります

このように、メタボとロコモは、お互いに影響を与え合う症状なのです。

運動と正しい食生活が大事

ロコモとメタボは必ず合併して発症するわけではありません。
しかし、どちらかにかかれば、もう一方も発症するリスクが高くなるといえます。

ロコモにかかると、スポーツはもちろん日常の動作までも困難になる可能性が高まります。
また、メタボになって発症する生活習慣病には、生命の危険さえ脅かすものもあります。

この二つに大きく関係する「肥満」に気を付けることが大切です。
正しい生活習慣と適度な運動を心がけましょう。

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