ロコモ予防のための体重ケア

ロコモティブシンドローム予防のためには体重のケアは避けて通れません。

メタボは膝痛の原因の1つです。
だからダイエットはとても大切なのですが、ダイエットもやり方によっては、かえってロコモティブシンドロームの原因を作ってしまうことがあります。

この記事では、そのあたりをしっかりと説明していきたいと思います。

体重が増えるとひざに大きな負担がかかる

人間って立っているときには、ひざに体重そのものの力がかかります。
ところが、歩くとなるとちょっと事情が違ってきます。

人間の歩行って、倒れながら歩く歩行の仕方です。
ちなみにこれを動歩行って言います。
片足を上げて、体を前に倒す。
そのまま体が自然落下するのを、上げた片足を地面につけて受け止める
この動作が人間の「動歩行」を支えています。
歩行_01 歩行_02
つまり落下してくる体重を、片足で受け止めるんです。
しかもそのうちのかなりの力が膝関節にかかるわけですね。
その重さ、なんと体重の3倍になるそうです。
さらに、これが坂道や階段の下りだともっと力が大きくなって、なんと・・・体重の5倍以上ともいわれています。

ということは、体重50kgの人で考えると、歩く時にはひざ関節に150kgの力が、階段を降りる時には250kg以上の力がかかってくるってことです。
これを膝関節は支えているわけで・・・いや過酷な状況です。
軟骨がすり減ってしまえば、そりゃ痛まないわけないですね。

メタボ体型は、ひざへの負担が大きくなる

メタボ01メタボリックシンドローム(症候群)、通称メタボ・・・私は思いっきりメタボなんですが、これ、ひざへの負担がとても大きくなるそうです。
もちろん体重が増えるからって言うのもあるんですが、それ以上に、お腹が前に出ることで、体全体の重心が前に出しまうことが問題です。

人間の体って、重心がちょうどひざの真上に来るように骨格ができているんです。
ところがお腹が出るとどうなるでしょう?
ひざの真上から重心がずれてしまうので、不自然な角度でひざに体重がかかることになってしまうんです。
そうなると、ひざ関節への負荷は大きくなってしまいますね。

ダイエットで筋肉と骨量が落ちるのは危険!

a1180_006377そんなわけで、メタボはロコモティブシンドロームの原因になります。
だから、適正な体重を保つためのダイエットは、ロコモティブシンドローム予防のためには欠かせないわけです。

でも、ダイエットすれば良い!ってわけではないので、ここ注意して下さい。
一番いけないのは、ダイエットすることで、筋肉量と骨量を減らしてしまうことです。

筋肉量はタンパク質、骨量はカルシウムの摂取量が大切です。
タンパク質とカルシウムは絶対に摂り続けないとなりません。

「じゃあ、サプリメントで・・・」って考えるのはNGです!

サプリメントはあくまでも不足しがちな栄養素を補うためのもので、食事によって摂取できるタンパク質やカルシウムにはかなわないです。
ダイエットの方法は巷に山ほど転がっていますが、無理な食事制限をするダイエットだけは絶対に手を出さないでください。

ロコモティブシンドローム予防のためにダイエットするなら、「無理な食事制限のないダイエット方法を選ぶ」ことが大切になります。
40代で膝痛がないのであれば、しっかり食事をとって、運動して体重を減らすことを心がけましょう。

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