膝の痛みを感じる前からロコモティブシンドローム対策を

膝や腰、その他の関節などに痛みを感じたら、それはロコモティブシンドロームです。
あるいはロコモ予備軍といわれる状態です。

しかし!
30代~40代、もちろんそれ以上の年齢の方でも、
「膝に痛みを感じることなく歩けているから大丈夫」
と安心していてはいけません。

痛みを感じなくとも、ロコモティブシンドロームの可能性は十分にあり得ます。
常にロコモであるかもしれないと意識しながら生活をして、運動器官の健康維持に努めることが大切です。

ロコモティブシンドロームって何?簡単におさらい

ロコモティブシンドロームの詳しい説明はコチラにも書いています。

ロコモティブシンドロームとは何か、もう一度簡単に説明を書きます。

直訳すると、
 ロコモティブ = 運動の
 シンドローム = 症候群
です。

人体における運動器官は、筋肉、骨、関節などです。
ロコモティブシンドロームとは、それらの運動器官が衰えて機能が低下した状態を指しています。

痛みがなくても検査で見つかるロコモティブシンドロームの兆候

検査で見つかるロコモロコモティブシンドロームと一言に言っても、実はかなり幅が広いです。

軽い症状=いわゆるロコモ予備軍は痛みや歩行困難などの自覚症状があまりない場合もあります。
それでもレントゲンなどで検査をすると、関節に変性があったり骨密度が低下していたり…ロコモの兆候が見つかることがあります。
これぐらいの症状だと日常生活に大きな支障がなく、対策を取らない方もいます。

しかし、運動の機会が減ったり、怪我などをして歩くことが極端に減ったりすると、筋力が低下して関節に負担をかけていまい、ますます関節の変性が進んでしまいます。
そうなるとさらに歩かなくなり…。

こういった悪循環がロコモの進行を助けてしまうわけです。
その結果、ロコモが進行すると、最終的には自分で歩くことができなくなり介護が必要になることもあります。

日本に約4700万人いるといわれるロコモ人口

歩ける歩けない、痛い痛くないに関わらず、日本のロコモ人口は約4700万人といわれています。
これは東大の研究チームによるあくまでも推定の数字です。

日本の人口のおよそ4割ですが、40代~50代以降の年齢層に限って言えば、ほぼ全員に近いのではないかという数字です。
少し大げさに思うかもしれませんが、ロコモ予備軍も含めれば納得がいきます。

元々人間の寿命は40代~50代、太古に遡ればもっと低いでしょう。
それが、ここ100年ほどで80代前後にまで急速に延びています。
これは当然、食生活や医療技術の発達によるものです。

しかし、人間の遺伝子レベルではその急速な平均寿命の延びについていけていません。
つまり、40代~50代以降まで運動器官を健康な状態に保っていられるほど、人間の体内の情報はうまいことできていないわけです。

そう考えると40代~50代以降、全員に近いぐらいの割合で運動器官になんらかの機能低下が表れたとしてもなんら不思議ではありません。
予備軍まで含めて約4700万人という数字が大げさではないというのも納得できるかと思います。

痛みが出る前にロコモティブシンドローム対策を

先に述べたように人間の体内の事情を考えると、ロコモから完全に逃れるというのは難しいことです。

これからの高齢社会の日本においては、ロコモとどう向き合っていくのかが大切です。
そのためにはなるべく早い段階から少しでもロコモ対策を考えておかないといけません。

「痛みがないから大丈夫」
「ふつうに歩けるから大丈夫」
と思っていてはいけません。

ロコモ痛み_痛みが出る前に痛みがなくとも関節の変性が始まっているかも?
ふつうに歩けると思っていても…昔に比べて歩幅が狭くなったり、遅くなったりしているかも?

自分はまだ大丈夫だと思わずに、少しでも変化を感じられたなら対策を考えておくべきですね。
人生80年をより健康な状態で過ごすために。

私ってロコモかも?と思ったら

とは言うものの、ロコモ予備軍は自覚症状のない方もいます。
また、何らかの自覚症状があっても、痛みがないから油断している方もいるかもしれません。

日常生活の中で簡単にロコモを判断するロコモチェックと予防方法も紹介していますので、コチラの記事も参照してみてください!

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