グルコサミンとコンドロイチンって何が違うの?

グルコサミンとコンドロイチンって何が違うの?っていう質問って、ネット上でけっこう飛び交っていますよね。

細かい説明の前に、この質問って、「何に効くの?」っていう質問と同義だと思うので、まずそこから説明します。

メーカーからは、どちらも、変形性膝関節症っていう症状に効果があるって言われています。

膝の関節には軟骨があって、この軟骨のおかげで、骨と骨がぶつかるのを防いで、関節が滑らかに動いているわけです。
ところが、この軟骨が年齢と共に段々磨り減っていくんです。
そうなると、軟骨の表面がぎざぎざになってきて、関節が滑らかに動かなくなります。
この時の刺激が神経を刺激して膝が痛む・・・こういう症状を変形性膝関節症って言います。

この症状に効果があると言われるのがグルコサミンとコンドロイチンといわれています。
ただ、この2つ少し違いがあります。

まず、私たちが買おうと思ったときの違いについて。
コンドロイチンは、その一部が医薬品として認められていますが、グルコサミンは医薬品としては認められていません。
コンドロイチンは、「ごく初期の関節炎であれば膝の痛みを和らげることが実証されている」ということで、一定の基準を満たしたものだけは医薬品として認められています。
一方で、グルコサミンは、膝の痛みに効くかどうか実証データが乏しいとされていて、そのため、あくまでも健康食品・サプリメントとして売られています。

次に、グルコサミンとコンドロイチンの働きの違いについて。
さっき書いた「変形性膝関節症」は軟骨が磨り減ることで発症すると書いたと思います。
グルコサミンはこの軟骨を作っている材料で、コンドロイチンは、この軟骨なのかに水分を呼び込む働きをしているんです。
軟骨は水を含んだスポンジのようなもので、スポンジの材料になっているものがグルコサミン、そのスポンジの中に水を引き入れるのがコンドロイチンというわけです。

まあ、細かい働きを聞いたところで・・・結局どっちが効くの?っていうことだと思います。

まず、膝の関節が既に痛くなっているのであれば、コンドロイチンが有効です。
ただし、必ず医薬品が良いです。
健康食品のコンドロイチンは十分な量のコンドロイチンを含んでいないことが多くおススメできません。

「まだ、の痛みは出ていなくて、ひざの痛みを予防したい」とか「これからも元気で歩けるようにしたいから」ということで予防とか健康維持の段階であれば、軟骨成分の元となるグルコサミンの摂取が望ましいです。

ただし、本格的に膝が痛んでいるのであれば、必ず医師に診てもらって下さい。
サプリメントや市販の医薬品を飲みながら様子を見ているうちに、症状が悪化するケースは結構あるようです。
そうなると「手遅れ」になりかねません。
ここは、注意してくださいね。

  • LINEで送る
サブコンテンツ

このページの先頭へ