食生活と日光浴と骨折との関係

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昨今、話題のロコモティブシンドローム。
関節や筋肉の衰えだけでなく、骨の衰えもその原因のひとつとされています。

特に骨折をしてしまうと運動ができなくなり、運動器官全体の衰えに繋がります。
可能な限り骨折を避けるために、少しでも予防に努めておきたいところ。

yahoo!ニュースで気になる記事がありましたので紹介します。

「大腿(だいたい)骨近位部骨折」

高齢者に多いとされている大腿(だいたい)骨近位部骨折は、どの地域の人達がなりやすいのか、近畿大や大阪医大の研究グループが調査したようです。

調査では沖縄県民が多い骨折

大腿骨近位部骨折を都道府県別に、人口10万人当たりの発生率を調べたようです。

その結果は男女とも沖縄県が多く、男性では1位で、女性では2位に、、。
これは自慢できるランク付けではないことは、先に断っておきます。

骨折が低い地域

全国平均を100とした場合に、骨折が低い地域は、男女共秋田県で(男性63、女性65)、次に青森県が(男性65、女性68)のようです。

関西や九州で100以上に対して、東北や北海道で100未満となる「西高東低」の傾向があるようです。
最高値の沖縄県の男性と最も低い秋田県の男性を比較すると、2.3倍近い開きがあるようです。

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)になると起きやすい大腿骨近位部骨折

骨粗鬆症は、骨の量が減る症状と言われています。
なので一見骨の形をしていても、骨密量がスカスカということも、、。

大腿骨近位部骨折は、骨粗鬆症になると起きやすいとも言われています。
研究グループの大阪医大玉置淳子教授(疫学)は、「肥満度を示す体格指数(BMI)や飲酒・喫煙、原因の一つにビタミンD不足を考えていると指摘しています。

肥満や飲酒や喫煙は、沖縄県でも東北地方でも広がっています。
しかし、ビタミンD不足には地域性があるのかも知れません。

ビタミンDが十分でないと、カルシウムをとっても上手く吸収されないと言われているほどで、骨と血中カルシウム濃度を保つために大切な成分でもあるとのこと。

ビタミンDが欠乏すると、骨密度は低くなっていくようです。

ビタミンDにの重要性

ビタミンDの多い食品

ビタミンDが多い食品は、マッシュルーム(きのこ類)や牛乳や鮭とのこと。
新潟県の村上市では市民が当たり前のように良く食べているのが鮭の魚。

村上市民は、日照時間に関係なくとにかく良く食べるので、ビタミンDの血中濃度はとても高いようです。

他の青魚類にも多く含まれているようなので、魚を多く好む人達には骨密度の濃度が高くなるのかも知れません。

ビタミンDには日光浴

ビタミンDは、脂溶性のビタミンで油脂に溶けるものです。

本来食物からも摂れるし、日光を浴びることで体内でもある程度作り出せるビタミンとのこと。
なので、家にこもりがちな高齢者は、ビタミンDが不足がちになります。

ビタミンD不足は、骨の健全な成長を妨げられる可能性があり、骨粗鬆症や骨折のリスクも高くなっていくようです。

日光を浴びることで皮膚がんの可能性を懸念している人は、1日10分~15分の日光浴でのリスクは心配無用とのこと。
しかし日焼け止めクリームを塗っていたのでは、ビタミンDを作ることは期待出来ないようです。

骨折には日常的な予防が必要

介護をうけるきっかけになる、高齢者に多い大腿骨近位部骨折
軽度なつまずきでも起きるようです。

そんな小さなつまずきが、生活に大きく影響を及ぼすことになりかねないのです。

医療関係者曰く、高齢者が健康で自立した生活を送るためにも、バランスのとれた食事と軽い運動も大切ですと、、。

つまずきは不意に起こることです。

日常からの予防を心がけることで、ロコモティブシンドロームと言われる症状から距離をおくことが出来そうです。

長寿国になった日本では、つまずかないようにする日常の予防が、厚生労働省が力を入れている健康寿命を伸ばす課題の1つでもあるようです。

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