膝の痛みなどに関する治療手順（アメリカ編）

膝痛を含む、変形性関節症など関節に関する体の不調はアメリカでも同様のようで国民の65~85%が感じているそうです。
肩こりに関しては欧米の人々の間ではあまり耳にしませんので、この割合の高さはちょっとした驚きです。
では、その治療手順はどうなのでしょう？日本と同じなのでしょうか？少し覗いてみたいと思います。

変形性関節症それ自体は生命を脅かすようなものではありません。
しかしその痛みや日常の動きの制限により、その人のクオリティーオブライフ、人生の質が大幅に悪くなってしまいます。
何の治療もしなければ変形性関節症は治りませんし、症状の進行を変える事もできません。

しかし、沢山の効果的な治療はその症状を緩和し、クオリティーオブライフ、人生の質を大幅に改善します。
変形性関節症の治療のゴールは痛みを軽減する事と関節機能を改善させる事です。
次のような治療手段があります。

ライフスタイルの修正や変更と薬を用いないセラピー治療が最初のステップです。
それから他の治療法との組み合わせとなります。

ライフスタイル修正の対策としては、運動、体重を減らす、ホット＆コールドセラピー（療法）それに、ペインマネージメントテクニック（痛み管理テクニック療法）が含まれます。

穏やかな痛み緩和薬物治療として医師はアセトアミノフェン（解熱鎮痛薬）、非ステロイド系抗炎症薬、局所軟膏を勧めます。

より深刻な痛みを持つ患者にはより強い痛み止めの麻(酔)薬、催眠剤や、副腎皮質ステロイド、副腎皮質ホルモン、コルチコステロイドなどの注射、またヒアルロン酸を関節内へ補充する注射などの療法をとります。

かなり深刻な変形性関節症にはこれまでのような治療は役立たないので、手術として関節置換が考えられます。

国は違っても治療の流れに関しては意外にも大きく変わらないようですね。
ペインマネージメントテクニック（痛みの管理テクニック）などはその国々で様々なものがありそうで知りたくなりませんか？

膝痛をはじめ様々な関節の不具合もまさに、現代に生きる私たちが抱える大きな現代病の一つだと感じます。
長寿社会、メタボ・肥満と共に結びついており、良い改善法が望まれます。