コンドロイチンを摂取しても副作用はないのか!?
グルコサミンと共にスムーズな生活に良いと言われるコンドロイチン。
その効果だけでなく、副作用についても心配する人も多いようです。
そんなコンドロイチンの副作用について国立健康・栄養研究所が調べた情報を中心にまとめてみました。
目次
コンドロイチンで副作用が出ることはごくまれ
コンドロイチンはもともと天然の食品にも含まれている成分で糖類の一種です。
そのため、身体に副作用があるといった報告はほとんどありません。
過剰摂取した場合も、特に危険な副作用はないようです。
ただ、副作用がゼロだとは言い切れないので、摂取した際に異変を感じたらすぐ医師に相談してください。
高血圧や血糖値の上昇が起こるってホント?
コンドロイチンは「ムコ多糖類」という糖の一種です。
そのため、血糖値の上昇を引き起こすとも言われています。
しかし、報告を見る限りでは、そういったことはありませんでした。
また、コンドロイチンの摂取は高血圧を引き起こすのではないか?とも言われていました。
これについても、血圧の上昇はコンドロイチンとは無関係だとデータでは示されています。
サメ軟骨の過剰摂取は悪影響
コンドロイチンはサメの軟骨から生成されています。
それなら、サメ軟骨をたくさん食べればいいのでは?と思う人もいるかもしれません。
しかし、サメ軟骨粉末の過剰な摂取は、高カルシウム血症を引き起こすと言われています。
高カルシウム血症とは、血液中のカルシウム濃度が異常に高くなる症状のことです。
そのため、サメ軟骨粉末そのものを摂取するより、精製・加工されたサプリメントの方が良いかもしれません。
吐き気や頭痛などの症状が出ることも
また、人によってはサプリメントの合う合わないで、頭痛や胃腸のむかつき、痛みや吐き気といった症状が現れる人も。
さらに、むくみや心拍数の乱れを引き起こす場合もあります。
適量を正しく摂取すれば問題なし
関節痛改善のために必要なコンドロイチンの摂取量は一般的に1200mgと言われています。
過剰摂取したからといって効果が出るとは限りません。
必ず、用法・用量は守るようにしましょう。
こんな人は注意してコンドロイチンを摂取しましょう
正しくコンドロイチンを使用する場合、副作用の危険性は極めて少ないですが、以下のような人にはコンドロイチンの摂取には注意しましょう。
妊娠中・手術後の人
コンドロイチンは血液や血管に働きかけるので、妊娠中や手術を受けた直後などは利用しないようにするのが良いです。
また、コンドロイチンの成分である「コンドロイチン硫酸」は抗凝固薬である「ヘパリン」という物質に構造が似ています。
「ヘパリン」は妊娠中の服用は厳禁であるため、コンドロイチンの摂取も控えたほうが安全です。
他の薬を服用中の人
何かしら他の薬を服用している方は、コンドロイチンの摂取に慎重になる必要があります。
関節炎に使用される鎮痛剤との関係で、腹痛や吐き気、下痢や便秘などの副作用の症状が、現れる場合があります。
また、「ワルファリン」などの抗凝固薬や、薬以外にもハーブ(イチョウ葉やノコギリヤシなど)や他のサプリメントとの併用は、出血のリスクが高くなる可能性がありますので注意して下さい。
持病を持っている人
持病を持つ人がコンドロイチンの摂取を考える際には、事前に医師に相談することをおすすめします。
血液凝固不全の人がコンドロイチン硫酸を静脈注射すると出血のリスクが高まることが考えられます。
喘息の人は、症状を悪化させる可能性があるので気を付けてください。
また、糖尿病を患っている人は、糖の一種であるコンドロイチンの過剰摂取は避けたほうが良いでしょう。