親や自分が寝たきりにならないように少しでもできることを考える
私の親は寝たきりというわけではありませんが、年々足腰が弱っていってるというのは如実に感じます。
関節の機能だけでなく、筋力の衰えも目立ちますね。
以下のニュースは、親だけでなく自分自身にも当てはまる内容だなと思いながら読みました。
内容を簡単にまとめてみます!
目次
骨格筋を維持することの大切さ
流行語にもなったメタボリックシンドローム。
不健康な言葉の代名詞です。
メタボよりも生活習慣病のリスクが高いと言われている、サルコペ二ア肥満。
筋肉が衰えて、脂肪ばかりがついている状態のことを言うようです。
中高年のうちは、食事の見直しと運動で改善が可能ですが、高齢者になると、肥満が取れて、筋肉がつかず痩せてしまうだけのサルコペニア(筋減弱症)という症状になってしまうことがあるようです。
栄養が足りていないので、筋肉量が減る、すると代謝が落ちて食欲も落ちる、負の堂々巡りです。
ロコモ予防やフレイル予防と同じようにサルコペ二ア予防をすることで、骨格筋を維持することの大切さを認識して、寝たきりにならないようにしてほしいのが目的のようです。。
高齢者ほどタンパク質を多く摂る必要がある
田無病院(東京都西東京市)の丸山道生院長は、高齢者ほどたんぱく質を多く摂取する食事を摂り入れて欲しいと言っています。
それは若い人は、少ないタンパク質で筋肉を作れるからです。
肉を食べよう!代謝が落ちている高齢者は、たんぱく質がもっと必要。
もし肉が嫌いならば、魚や大豆、卵や乳製品など好きなものでたんぱく質を多くとることが出来ます。
高齢者になったならば、タンパク質をいつもより1品多めに食べる心がけが必要なようです。
ではどの位多く食べたら良いのか?
成人の場合は、体重1kgに対して0.8~1グラム必要なので、かける体重分です。
しかし高齢者になると、タンパク質を1日60~72グラム摂ることが推奨されているのです。
但し病気で専門医に通院している食事制限がある人は、前もって医師に相談した方が良いようです。
筋肉作りに効果的なもの
ロイシン
筋肉の成長に欠かせないBCAA(分岐鎖アミノ酸)の、3つあるうちの1つがロイシンです。
基本的に一番多く含まれているアミノ酸ですが、体内で合成されないアミノ酸なので、食事やサプリで摂取するしかないようです。
ロイシンは肝臓の機能を高めて、筋肉を作りだしたり、傷ついた筋肉も修復してくれるとのこと。
逆に不足すると、筋肉の低下だけではなく、疲労も蓄積していくようです。
ビタミンD
そして、他にも大切なものが、ビタミンDです。
ビタミンDを得るには2つの方法があり、食物から摂る方法と日光を浴びて紫外線にビタミンDを作ってもらう方法です。
魚や海藻、そして卵にも多く含まれていますが、短時間でも日光を浴びることは重要なようです。
それは、ビタミンD2とビタミンD3になるためには、紫外線が必要だからです。
ビタミンDは、D2~D7(ビタミンD1は発見後不純物だった)の6種類があるようですが、筋肉以外にもカルシウムのバランスを整えたり、骨の健康を保つのに働くとのこと。
また免疫力をアップするので、最近では、様々な病気に有効ではないかとも言われているみたいです。
ビタミンDは、筋肉作りに欠かせないアミノ酸と一緒に摂りたい成分のようです。
口から噛んで食べることの重要性
このニュースの中で、横浜市立大学附属市民総合医療センターリハビリテーション科の若林秀隆医師は、体に必要な栄養素をサプリだけに頼るのはやめて欲しいと言っています。
バランスの良い食事あってこそで、特定の栄養素ばかりを摂取しても本末転倒。
飲み込みの筋肉を使う咀嚼
そして、最も重要なことが、飲み込みの筋肉を使う咀嚼。
高齢者の誤嚥性肺炎を防ぐ意味でも、しっかり3食噛んで食べることが大事なようです。
手術などで一時的にも絶食していたりすると、飲み込む筋肉の低下を及ぼし、誤嚥性肺炎になる可能性も、、。
肺炎になると寝たきりになってしまうこともあるので、食事で栄養を摂る時は、よく噛んで食べることを一緒に行ってほしいとのこと。
噛んで食べる事で脳や身体の老化予防に
よく噛んで食べることは、虫歯や口臭の予防だけでなく、脳や身体に刺激を与えて老化を防ぎ運動機能を高めるようです。
それにMRIを使った実験でも、顎を使うことで、脳への血の循環を良くする働きがあると実証されているようです。
ゆっくりでいいから、高齢者のペースで寄り添ってあげること、それが親を寝たきりにさせない方法みたいです。