以前行われた、コンドロイチンの抜き打ち検査について
国民生活センターによると、以前、コンドロイチンのサプリメントに対する「抜き打ち検査」が行われたことがあったそうです。
その内容を調べてみてびっくりしたのは、「サプリメントって、しっかりと選ばないと大変なんだな!」ってこと。
やっぱり、大手製薬会社のものが一番信頼できるのかな・・・と思える出来事でした。
抜き打ち検査が行われたのは2008年です。
なぜ抜き打ち検査が行われたのかというと、国民生活センターに対して、コンドロイチン製品についての相談が、5年間で1193件寄せられていたからなんです。
5年間で1193件って・・・1年で219件ですから・・・ほぼ3日に2回のペースでの相談ですよね。
これ、メッチャ怖いことだと思います。
抜き打ち検査でわかった、表示内容と実際の品質の違い!
検査の結果何がわかったかというと、これ、衝撃ですよ。
健康食品のコンドロイチン製品では、表示されているコンドロイチン硫酸の量に対して、実際に含まれているコンドロイチン硫酸の量は0.4% ~ 35%だったそうです。
それに対して、医薬品のコンドロイチン製品は、表示量と実際の含有量がほぼ変わらなかったそうです。
それから、これは、へ~そうなんだ・・・って勉強になったんですが、
胃の中での、カプセルの溶けやすさ
っていうのが、医薬品と健康食品では大きく違ったそうです。
たしかに、テレビのCMで、医薬品の宣伝だと「胃の中で速く溶けて、早く効く!」みたいなヤツ、ありますよね。
で、このときの抜き打ち検査では、18銘柄中、9銘柄で、カプセルの溶けにくさがあったそうです。
報告書の中でも「胃の中での溶けやすさに問題がある」って書いてあるんですよね。
いや・・・カプセル溶けなかったら、飲んでも意味ないですもんね。
コンドロイチン硫酸と軟骨成分
あと、このサイトでも指摘していることですが、やはりこの抜き打ち検査の報告書でも指摘されていることがあって・・・それは、
「コンドロイチン硫酸の量を表示していない」
ということなんです。
消費者としては、コンドロイチン製品の効果を計る手がかりにしないとならないのは、「コンドロイチン硫酸」の量です。
それなのに、「コンドロイチン硫酸を含む軟骨成分」の方が表示されているので、消費者が、製品を正しく比較できないということが指摘されていますね。
よくわからない人は、
製品Aに「コンドロイチン硫酸800mg」
製品Bに「コンドロイチン含む軟骨成分1200mg」
って書いてあったら、製品Bの方が効きそうな印象を持ってしまうんじゃないか・・っていうことです。
実際には、「コンドロイチン含む軟骨成分1200mg」の場合、含まれているコンドロイチン硫酸は、1200mgの20%が目安。つまり、240mg程度になってしまうんです。
これ、健康食品のコンドロイチン製品では、未だに改善されていないんですよね。
この検査は2008年にあったということですが・・・ご参考まで