グルコサミンの種類
グルコサミンって、3種類あります。
- グルコサミン塩酸塩
- グルコサミン硫酸塩
- N-アセチルグルコサミン
の3種類です。これ、パッケージや販売サイトの目立つ位置に書いていない場合もあって、ちょっと分かりづらいんですが、実は、グルコサミンの「吸収率」「信頼性」という点で結構大切なんです。
前提として、グルコサミンは、「実証データ」が無いとされている「健康食品」であること。
だから、本当のところどうなのか~ってことを、メーカーの人もドラッグストアの人も、あんまり教えてくれません。お医者さんも、人によって言うことが違う感じなんです。
グルコサミン硫酸塩
まず、研究結果として、一番効果の実証性があるとされているのがグルコサミン硫酸塩です。
これは、それなりの本でも、「変形性膝関節症の初期の痛みを抑えることを示唆するデータがある」と言われているくらいで、そこそこ良い評価をもらっています。
ただ、他のグルコサミンに比べて、錠剤の大きさや個数が多くなる傾向があるようです。
日本のグルコサミンメーカーでは、このグルコサミン硫酸塩はあまりみかけませんね。
その理由を、複数のグルコサミンメーカーに聞いたところ、日本では、食品添加物としてはグルコサミン硫酸塩が認められていないんだそうです。
グルコサミン硫酸塩は、アメリカでは、サプリメントの成分としては認めれられていて、ヨーロッパでは、医薬品として認められています。
グルコサミン塩酸塩
国内のメーカーが一般的に使っているのは、グルコサミン塩酸塩です。
グルコサミンの分子が小さいので、体に吸収されやすい・・・ってメーカーは言っています。
グルコサミン硫酸塩に比べて、錠剤の大きさや個数を減らせる傾向があるようです。
ただし、グルコサミン塩酸塩については、変形性膝関節症への効果を示唆するデータが少ないようで、本によっては「効果が無い」と書いてあるものもあります。
まあ、健康食品だから、そこは仕方ないかもしれません。
N-アセチルグルコサミン
最も吸収率が良いグルコサミンがこれです。
通常のグルコサミンの約3倍の吸収率・・・というのがメーカーさんの推奨ポイントです。
グルコサミンのサプリを飲むと・・・つまり「経口で摂取」すると、それが小腸から体内に吸収された後にN-アセチルグルコサミンに変化してから体内で使われます。
でも、その途中、N-アセチルグルコサミンに変化することが出来ずに、体外に排出されてしまうグルコサミンがかなりあるそうなんです。
ということは、最初からN-アセチルグルコサミンを経口補給してしまえば、無駄に体外に排出されるグルコサミンを減らせるわけです。
メーカーさんに話を聞くと、N-アセチルグルコサミンと他のグルコサミンとの比較をするときは、吸収率が3倍になることを考えて比べるそうです。
つまり、N-アセチルグルコサミンの量を3倍した量と、他のグルコサミンを比べて、どちらが多いか考えると良いようです。
ただし、国立健康・栄養研究所のホームページや、ナチュラルメディシンデータベースなどを見てみると、実証データはほとんど無いみたいです。
メーカーさんの言うとおりだとすれば、素晴らしいグルコサミンだけど、効くかどうかは、飲んでみないと分からない部分も多いみたいです。
一方で、グルコサミンサプリの世界では、かなりもてはやされているようですね。
グルコサミンとN-アセチルグルコサミンで迷った人は、次の記事を読んで下さい。
それぞれの特徴、メリット・デメリットを詳しくまとめてみました!