若い女性にもロコモ症候群が?簡単テストでロコモ診断

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2017年5月16日のYahoo!ニュースに、若い女性にもロコモが増えているという記事がありました。
ロコモ症候群というと、どうしても中高年のイメージが強いですが、「若い女性に」と聞くと驚きですね。

ロコモ症候群=ロコモティブシンドロームは、運動器官が弱まって介護が必要な状態になってしまうことです。
将来、ロコモ症候群になるかもしれない「ロコモ予備軍」は若い女性の間にも広がっているようですね。

ロコモとは?

ロコモとはロコモティブシンドロームの略で、最近ではロコモ症候群とも呼ばれたりします。

でもどんな症状で、どうしたらロコモになってしまうのだろう?

ロコモの症状

ロコモの症状はどんな症状かというと、筋力が落ち、骨、関節、軟骨、椎間板などが弱くなり、日常で当たり前に行っている立つ、座る、歩くといった事が出来なくなっていくことなんです。

その兆候は、調べてみると意外や意外、割と当てはまる人もいるかもしれません。
歩くとすぐに疲れる、階段が登りにくい、つまずいたり転びやすくなった、椅子から立ち上がるのも簡単ではない、重い物を持ってもすぐに疲れるなどなど、、。

この症状そのまま見過ごして放っておくと、人によって、時期はいつかはわからないけれど、骨が弱くなり骨粗しょう症になりかねないようです。
厄介なのは骨粗しょう症が進むと、背骨や足の付け根が骨折しやすくなり、寝たきりに、、。

そして人は動けない時間が長すぎると、認知症になり、まさに負の連鎖が続いていくのです。

ロコモの原因

それでは何故、ロコモになってしまうのでしょうか?

もともと女性は、男性よりも筋肉量は少ないです。
そのうえ、高いヒールで車での移動も多い。

またエレベーターやエスカレーターが多い都心では、階段をわざわざ選んで使う人はそう多くはないでしょう。
そのように筋肉は使わなくなると、どんどん衰えていきます。

そうなると、骨や関節、筋肉の病気になっていくこともあるんです。

それに偏った食生活も、骨や筋肉が正しく作られていかない状態になるのです。
ジャンクフードに頼り過ぎて、食事をおろそかにすると、神経細胞の機能も落ちるみたいですよ。

丸の内OLでロコモ調査をしてみた

今年、丸の内で働く20歳代~30歳代の352人のOLに、ロコモ症候群の調査を実施したようです。
その結果は、30%の女性に移動機能障害があり、4%の女性は障害が進行中だったとのこと。

このような調査でもわかるように、ロコモ症候群は、中高年だけの話しではなくなってきているのです。

今の段階で日常生活に支障がなくても、日頃から意識して生活していないと、50歳~60歳代になったら、健康な人との差は大きなものになることでしょう。

自分のロコモ度を知る

病院に行ってわざわざ骨密度や筋肉量を測らなくても、ロコモ症候群の予備軍か否か、個人個人で簡単に計測することは出来ます。

その計測方法は、立ち上がりテストと2ステップテストです。

立ち上がりテスト

このテストは、足の筋力を測るものです。
まず高さ40cm位の台に座り、足を肩幅くらいに開きます。
足元は少し台側に引いて、床と足元の角度が70度位になるように、膝をかかとより前に少し突き出します。

そして片足のみで、反動をつけずに立ち上がり、3秒をそのままでキープするんです。
もしできない場合は、高さ20cm位の台に同じように座り、両足で反動をつけずに立ち上がると、ロコモ度2(詳細はテスト結果)になるようです。

2ステップテスト

平らなところでまず足を揃えて、スタート位置を決めます。
次にできる限り大幅で2歩歩いて、両足を揃え、その長さを測ります

ここまでを以下のように計算して、自分のロコモ度を算出します。

テスト結果

スタートラインからの2歩幅(cm)÷身長(cm)=2ステップ値で計測します。

高さ40cmの台から片足で立ち上がれない、2ステップ値が1.3未満、そのどちらかに当てはまれば、「ロコモ度1」です。
高さ20cmの台から両足で立ち上がれない、2ステップ値が1.1未満、いずれか1つでも当てはまれば「ロコモ度2」となります。

高さ40cmの台から片足で立ち上がれて、2ステップ値が1.3以上ならば、ロコモ対象外のようです。

ロコモ対策

ロコモが昨今、中高年だけのものではないのは、おわかりいただけたでしょうか?
今を元気に働く為にも、また将来も元気で生きる為にも、日頃の運動習慣やバランスの良い食事は大切なんですよ。

張り切り過ぎて過酷な運動をして続かないんだったら、意味がありません。
ちょっと階段を使うようにしてみるとか、ちょっとした距離を早歩きで歩いてみるとか、足に痛みが無ければ、毎日足を使うことは重要なようです。

それから食事は、特にカルシウムやタンパク質が豊富なものが、骨や筋肉には良いみたいです。

先程のテストで「ロコモ度2」になった人は、何らかの運動器疾患がある場合もあるので、整形外科医に相談しても良いかもしれません。

「健康は足から」と高齢者の人は良く言います。
いつまでも自分の足で歩き続けることが、寿命を延ばしていくことになるようです。

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