コンドロイチンを摂るときは、コンドロイチン硫酸の量が重要

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2015年12月14日のYahoo!BEAUTYにて「コンドロイチンの適切な摂取量とは?」という記事が掲載されていました。
その記事では以下のようなことが書かれています。

コンドロイチンの場合、1日にどれぐらい摂取するべきかという目安量は特に定められていません。関節の働きをほとんど正常と言えるまでに回復させるには、最低でも800mg以上が必要という報告がありますが、これは医学界での試験結果に基づく推奨量です。

私としても「コンドロイチンは800mg以上が推奨量」という認識です。
この記事ではコンドロイチンの摂取量について書いていきますので、コンドロイチンを摂るときの参考にしていただければと思います。

コンドロイチンの推奨摂取量は800mg以上

グルコサミンやコンドロイチンなどのサプリは基本的に健康食品です。
ですから、1日に摂取すべき分量というのが決まっていません。
あくまでもメーカーの推奨している分量ということになります。

一般的にグルコサミンは1,000mg~1,500mg以上、コンドロイチンは800mg以上とされています。

しかし、実はコンドロイチンに関してはグルコサミンとは事情が少し異なります。
というのも、コンドロイチンは医薬品としても認められているからです。
医薬品として認められているということは、「関節痛に効果がある」という臨床試験結果が認められているということです。

本当に大事なのはコンドロイチンではない

グルコサミンやコラーゲンなどは医薬品としては認められていません。
あくまでも、効果を感じる人がいるという段階です。
「コンドロイチンは医薬品として認めらている」ということを考えると、コンドロイチンはグルコサミンよりもすごそうですね。

しかし、だからと言ってなんでもかんでもコンドロイチンが含まれているものを摂ればいいわけではありません。
大事なのは「コンドロイチン」ではなく「コンドロイチン硫酸」なのです。

つまり、冒頭の推奨量についてより詳しく書くならば…。

「コンドロイチン”硫酸”が800mg以上が必要」

ということになります。

「コンドロイチンを含むサメ軟骨成分」はコンドロイチン硫酸の分量ではない

グルコサミンなどの膝痛サプリでよく見かける表記が「コンドロイチンを含むサメ軟骨成分」というようなものです。
「軟骨成分(コンドロイチン含)」なども同じですね。

これはコンドロイチン硫酸の分量ではありません。
この中にコンドロイチン硫酸も含まれています、というだけで割合としては少ないです。

メーカーによる違いもありますが、コンドロイチン硫酸は概ね軟骨成分の20%と考えておくのがよいでしょう。
純度の高いものであればもう少し割合が高いこともありますが、計算上は20%として比べるのが無難です。

例えば、サメ軟骨成分(コンドロイチン含む):600mgと表記されているとします。
その場合は、600mg×20%で120mgがコンドロイチン硫酸の分量として考えられます。

厳密な割合を知るには、メーカーに問い合わせるのが確実です。

コンドロイチンは、日本のサプリにはあまり含まれていない

実際にグルコサミンやコンドロイチンのサプリを見てみると…。
コンドロイチン硫酸800mgを充たしているサプリはほとんどありません。

日本薬師堂のグルコンEXプラスなどはコンドロイチン硫酸900mgなので充たしています。
正確には、グルコンEXプラスはサプリではなく医薬品ですね。
ですから、痛みに効果があるものとして販売されているわけです。
さすがに医薬品だけあって、私も飲んだときに効果を感じられました。

逆に言えば、医薬品ではないサプリの場合、コンドロイチンの分量はホント少ないですね…。
サプリ大国であるアメリカ製のサプリは、コンドロイチンをかなり含んでいるものもあります。
カークランドやピューリタンズプライドのサプリですね。

しかし、いずれにしてもコンドロイチン硫酸を多く含んでいるものは高いですね。
また、1日に飲む分量もどうしても増えてしまいます。
コンドロイチン硫酸が入っているのは魅力的ですが、そこにだけこだわるのは現実的に難しいかもしれません。

コンドロイチンを摂るときは、成分の表記に注意!

コンドロイチン硫酸は、充分な量を摂れば関節痛に効果があります。
それは医薬品として認められている効果です。
ですから、痛みを感じていてすぐにでも緩和したいという場合は、充分な量のコンドロイチン硫酸を摂取するのが良いですね。

その際に注意をしたいのは、成分の表記です。
摂らなければならないのはコンドロイチン硫酸なので、以下のように判断をします。

  • コンドロイチンを含む軟骨成分の分量ならその20%
  • コンドロイチン硫酸ならそのままの分量

また、顕在している関節痛を和らげることだけ考えるならば、サプリ(健康食品)ではなく医薬品のコンドロイチンを摂ることをおすすめします。

「まだ痛みはないけど将来に備えて予防したい」ということであれば、コンドロイチンだけでなくグルコサミンやプロテオグリカンも合わせて摂れるサプリの方が良いかもしれません。

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