UC-IIはグルコサミンをしのぐ素材!?L-カルニチンがプラス?

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Yahoo!ニュースで「ロンザジャパン 『L-カルニチン』『UC-II』で新市場開拓へ!」という記事を見ました。
聞きなれない企業ですね。

膝痛の者にとって、朗報なのでしょうか!?
読み解いてみました。

UC-IIって何?

UC-IIって、あんまり聞きなれない言葉ですよね。
これコラーゲンなんです。

コラーゲンのCM、TVで放送していない日はないくらいよく見ます。
実はコラーゲンって、人の体を構成している、タンパク質の内の1/3もの割合を占めているものなんです。
現在わかっているだけでも、約30種類の異なるポリペプチド鎖の組み合わせで、19種類もの型があるようです。

そんな中で、体内のどこに使われているか大きく5つに分かれているコラーゲンをⅠ型コラーゲン~Ⅴ型コラーゲンと言います。
その内のII型コラーゲン (線維性コラーゲン)が、膝に関わる関節や軟骨に含まれているコラーゲンなんです。

Ⅱ型コラーゲン

Ⅱ型コラーゲンの役割は、丈夫でしなやかな骨をつくること。
関節のスムーズな動きに大切な軟骨も、約16%がこのコラーゲン。

そして、このコラーゲンが減ると変形性関節症になってしまい、痛みで歩行が困難になっていく事もあるんです。

またⅡ型コラーゲンには、変性と非変性があります。
変性Ⅱ型コラーゲンは、繊維が壊れていて、コラーゲンとしての形を保っていないものです。
それに比べて、非変性Ⅱ型コラーゲンは消化器で分解されずそのまま小腸まで届くので、形もキレイに保たれたままで、吸収されやすいようです。

非変性Ⅱ型コラーゲンの注目度

UC-IIは非変性Ⅱ型コラーゲンです。
開発時は、有名な科学誌『サイエンス』に掲載され、一躍スターダムに上った成分のようです。

この成分は、ハーバード大学のトレンザム博士とムーア博士の共同研究により開発されたものです。
ムーア博士の娘アン・マリー・ムーアさんの膝がものすごく腫れているのを機に研究が始まり、鶏の胸部軟骨から取り出した成分にたどり着いたとのこと。

そこで、米国有数のヘルスケア企業であるインターヘルス社が、非変性Ⅱ型コラーゲンの抽出方法に特許をとった商標なんです。
インターヘルス社は、独自の高品質素材を開発し、科学技術会議や科学誌への貢献や特許も多くとっており、多くの大学などの研究をサポートしてきた実績のある企業です。
その企業が、ハーバード大学の最先端素材の研究に関わったのでしょう。

アメリカは日本のように保険制度が充実していないので、医療費がとても高く、そのためにサプリの研究なども盛んなようですが、有能な人材や大学に企業も惜しみなく協力するようです。
勿論、ハイリターンを見込んでのことですが、、。

UC-IIの効果とその波及

ヒューストン大学薬学部のディバイシス・バグチ教授は言います。
人臨床試験では、グルコサミン・コンドロイチンとの比較テストで、非変性Ⅱ型コラーゲンの優位性は既に実証済だと。

そして既に、UC-IIをサプリの成分として商品化している企業は、国内でもいくつかあります。

そんな中、ロンザジャパン(スイス本社)が、アメリカのカプスゲル社(カプセルメーカー)を買収し、世界150ヶ国以上にあるファイバー社(アメリカ本社の製薬会社)との共同研究でUC-IIをさらに強化していこうというもの。

今回はUC-IIのみならず、今年に入り、サルコペニアに関する研究成果がまとまった「L-カルニチン」を引っ提げとの出で立ちです。

ロコモティブシンドローム、サルコペニア対策としての研究開発がさらに進み商品化されそうです。(ペット用サプリでは、筋力量増加作用を確認済み)
(ロコモティブシンドロームは、骨や関節、筋肉など運動器の衰えが原因で、歩行、立ち座りなどの日常生活に支障が起きる事で、サルコペニアとは、加齢や疾患により筋肉量が減少する事)

膝痛を緩和するのは、膝に負荷をかけ過ぎないよう体重の軽減や、膝周りの筋力強化と専門医も言います。

アメリカでは4,000万人以上の人が関節痛で悩み、日本の変形性膝関節症は2400万人(2007年の日経メディカル)と言われています。
まさに光明が差してくる予感です。

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