膝の内側が痛い!もしかしたら鵞足炎(がそくえん)かも?
膝の内側が特に痛いというときは、鵞足炎(がそくえん)の可能性があります。
鵞足炎は膝の内側が炎症を起こしている状態です。
また、鵞足炎の他にも、内側半月板損傷・内側側副靭帯損傷・タナ障害・変形性膝関節症であることも。
これらの膝の内側に感じる痛みについてまとめました。
しかし、記事を読むだけでなく、痛みがひどい場合は必ず専門医に診てもらってください。
目次
膝の内側が痛い!それは鵞足炎かも・・・
膝の内側の傷みを日常生活レベルの動きで感じるものだと、鵞足炎(がそくえん)が疑われます。
鵞足炎は膝の内側の筋肉の炎症で、3つの筋肉が擦れあって出来るものです。
激しいスポーツをしてなる場合は、膝の内側の靱帯損傷も考えられます。
一般的に膝痛は骨が擦れたり削れたりの膝関節症を疑います。
膝の内側が痛いだけでなく腫れていると鵞足炎に加えて半月板損傷などになっていることもあります。
その場合にはすぐに専門医に診てもらいましょう。
鵞足炎になりやすい人とは?
鵞足炎になりやすい人とは、膝の屈伸運動を繰り返すスポーツをしている人、X脚の人、体の固い人、靴の内側のすり減っている人であるようです。
体の固い人は筋肉も硬いために膝の内側の骨と擦れやすくなります。
また、靴の内側の擦れやすい人は膝の内側に重心がかかる頻度が高いです。
なので鵞足と擦れやすくなっています。
膝の内側が痛む原因は骨盤や骨格のバランスの崩れ
座っている時の姿勢が悪いと骨盤がずれてきます。
横座りやあぐらなどです。
また捻挫の経験がある人も腓骨(ひこつ)という骨が下の方に骨盤がずれてしまう事があります。
骨盤のずれや腓骨のずれは足全体の骨格バランスを崩してしまいます。
太ももの骨は内側にねじれ、膝から下の骨は外側に ねじれます。
それによって鵞足炎を引き起こす原因になります。
運動をしていないのに膝の内側が痛い!と感じたら骨盤バランスを調整する様に整骨院などに相談にいく事をお勧めします。
膝の内側の痛みを軽減する為にストレッチ
硬く縮まった筋肉は柔軟に、弱い筋肉はトレーニングで鍛える必要があります。
本来身体の調整は「姿勢や動作を正しくすること」が前提です。
その為にもストレッチは大切です。
しかし、痛みがある場合と痛みが一時的な場合とではストレッチも違ってくると思います。
自分で行う場合は自己責任になってしまうので、感覚でやってみて痛みが改善するかとは言い切れません。
最初は専門医や整体師などのストレッチのプロに相談した方が良いでしょう。
その他の膝の内側の痛み
その他の膝の内側の痛みとして、内側半月板損傷、内側側副靭帯損傷、タナ障害、変形性膝関節症などが考えられます。
内側半月板損傷
内側半月板損傷は膝の中のクッションの役割をしている軟骨がスポーツなどの外からの衝撃や加齢によってすり減ってしまい傷みが出る事です。
内側側副靭帯損傷
内側側副靭帯(ないそくそくふくじんたい)とは、膝の真横の関節の隙間にある靭帯の内側を支えているバンドの様な役割を果たすものです。
スポーツや交通事故などで膝の内側が急激に伸びるような状態になるときがあります。
それが、内側側副靭帯を損傷している状態です。
衝撃が強い場合は靭帯が断裂してしまう場合も・・・。
タナ障害
タナ障害とは、膝のお皿と太ももの骨との間にある膜が激しい運動などで摩擦が起きて炎症を起こすことです。
このタナ障害では、痛みが膝のお皿の内側に出ることが多いようです。
変形性膝関節症
変形性膝関節症は加齢により、膝の関節の軟骨がすり減って起こる膝の痛みです。
高齢化に伴って症状が増加し、変形性膝関節症の患者数は現在700万~1000万人にものぼると言われています。
しかし、実は変形性膝関節症と診断されていても鵞足炎だったということが多々あります。
膝の内側の痛みはMRIでも、見抜けないことがあるためです。