「肥満」は膝の痛みの大きな原因!悪循環を断ち切りましょう
「太ってから膝が痛くなった」
そう感じたことはありませんか?
膝が痛いので病院に行っても「肥満が原因だから、まず、痩せなさい」と言われるだけ…。
痩せるために運動をしようにも、膝が痛くて思うように運動もできません。
結局それで運動をしなければ、太る一方ですし筋力も落ちてしまいます。
そしてまた膝痛につながってしまいます。
少しでもその悪循環を断てるように、ぜひこの記事を参考にしてください。
目次
肥満になると膝が痛くなるって本当?
膝が痛い原因は肥満であることが多い
スポーツやけがで膝を痛めた人以外の多くは、肥満が膝痛の原因になっていることが多いようです。
しかし無理なダイエットにしてしまうと、栄養のバランスが崩れ、膝の各組織に栄養が行きわたりません。
その結果、関節・筋肉・骨が衰えて逆効果になってしまいます。
膝痛の緩和の為には、栄養バランスのとれた規則正しい食事で焦らずにダイエットをすることが望ましいです。
BMI値を把握して適正体重に近づこう
また、自分のBMI(肥満度を表す数値)を把握して適性体重を維持できるように努めましょう。
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
体重60kg身長は165cmならば、60÷1.65÷1.65=22.03となります。
・18.5未満…やせ
・18.5以上25未満…標準
・25~30未満…肥満
・30以上…高度肥満
最も病気になりにくい理想的な数値は「22」と言われています。
肥満は体重以上の負担を膝にかけている
肥満は変形性膝関節症になる確率が高い
膝痛の1番の強敵は肥満ですが、変形性膝関節症になる確率が男性で3.9倍、女性で4.2倍高まると言われています。
太っていると過度の負担が膝にかかるからです。
何もしなくても膝には約10kgの負荷がかかります。
歩いているときは体重の約3倍、階段の上り下りは体重の約7倍、走っているときは体重の10倍の負荷がかかります。
つまり体重が1kg増えると、通常生活の中で約3kg~約7kgの負担が膝に増えるのです。
考えただけでぞっとします。
肥満を予防するために食事のカロリーに気を付けて!
そこで気を付けなければいけないことが食事の摂取カロリーです。
同じ量を食べてもカロリーが高い食品の方が太る原因になりやすいです。
カロリーが高い食品は、脂身の多い肉、揚げ物、缶コーヒー、甘いお菓子、米、パン、いも類などです。
この様な高カロリーなものを食べる前には必ず野菜類を先に食べておきましょう。
お腹をある程度満たすことで、食べ過ぎに注意出来ます。
「早食い」や「ながら食い」は厳禁!
また、食べ方ですが、「早食い」や「ながら食い」は食べ過ぎる原因になります。
食事で血糖値をあげ、満腹中枢を刺激するまでに15分の時間が必要になります。
ですから、早食いだと必要以上に食べてしまうのです。
そして、TVを見ながらなどの「ながら食い」も食事の味がよくわからず、満足感を得られないまま余計に食べてしまいます。
寝る前はカロリーが消費されないどころか脂肪に変わってしまいますので、出来れば食事しないほうが良いです。
都合上そうも言ってられない人は魚や野菜中心に食べるなどの心掛けが必要です。
膝が痛いときの階段の上り下りにはコツがあります
膝が痛くて歩く事がままならない場合は、特に階段の上り下りが辛いですよね。
上りは痛みの少ない足から、下りは痛みのある足から出すと少し負担が軽減できます。
また階段の上り下りの時には、手すりにつかまりながら一段一段ゆっくり進みましょう。
運動で肥満→膝痛の悪循環を断ち切りましょう
肥満を解消するには適度な運動も必要です。
しかし膝痛がある人は、膝に負担がかかる運動は出来ません。
そこでお勧めなのが、水中ウォーキングとエアロバイクです。
膝を痛めず肥満を解消!水中ウォーキング
水中ウォーキングは胸までの水位でゆっくりと往復歩行、横歩き、後ろ歩きなど30分程度行います。
水の中は浮力もありますので、膝を痛めることなく運動が出来ます。
水の抵抗も利用できるので効果はありますが、高血圧や心肺系が心配な人は止めておきましょうね。
膝の傷み加減に合わせてできるエアロバイク
また、エアロバイクは自転車に似たマシンです。
両足のつま先が着く高さに調節してから自転車こぎを30分くらい行います。
負荷が調整できますので膝の状態に合わせてペダルをこぐことができます。
でも、膝のお皿が痛いときにはやらないで下さいね。
肥満をなおすと膝の痛み減って健康状態も良くなる!!
膝の痛みを和らげるために、肥満を解消しましょう。
食事を気をつけたり、適度な運動をしたりして適性体重を目指す努力をしていると、自然と健康になっていく事でしょう。
そもそも膝痛は体重の増加、いわゆる肥満でなっている人が多いので肥満が解消されれば数々の生活習慣病が改善されていくのです。
厚生労働省の調査によると、40歳男性の2人の1人、女性も4人に1人がメタボリックシンドロームかその予備軍と言われています。
それによって、循環器や運動器にも悪い影響を及ぼします。
私も経験上、太って膝に痛みがあるときは、運動したくても痛くてできないので、家の中に引きこもりがちになっていました。
そうならないためにも、絶対に良くなることを信じて、前向きに、痩せるために行動を起こして行きたいものですね。