軽度の膝痛には塗り薬も有効!種類別に用途をまとめました
膝が痛いときに処方される薬品として飲み薬や湿布のほかに塗り薬があります。
塗り薬はドラッグストアなどでも気軽に購入できます。
今回はその塗り薬の種類や特徴について書いていきたいと思います。
目次
塗り薬には主に3種類ある
塗り薬には種類があってそれぞれメリットやデメリットがあります。
ただ、どれを使用するかは使用者の好みや医師の判断によります。
刺激は少なく傷があっても使える軟膏
軟膏は薬の成分と油分を混ぜて作られています。
そのため、余計な成分が少ないのが特徴です。
保湿性が高く、刺激が少ないので傷のある皮膚にも使いやすい塗り薬です。
一方で体質や環境によってはベタついたり、テカりやすいという欠点もあります。
皮膚に浸透しやすいクリーム
クリームは、水分と油分を混ぜ、そこに乳化剤を添加して作られます。
軟膏より皮膚への浸透やのびが良く、ベタつきが少ないです。
しかし、刺激性がある成分が入っていることがあり、皮膚の状態によっては痛むことがあります。
即効性の高いローション
ローションはアルコールや界面活性剤を使って薬を水溶性にしたものです。
即効性が軟膏やクリームより高いのが特徴です。
また、冷却感があり使用感が良いです。
しかし、汗やこすれで薬が落ちやすく効果が長続きしないのが弱点です。
さらに配合されているアルコール分などが肌に強い刺激を与えることがあります。
塗り薬は手軽だが副作用がゼロではない
効き目が穏やかで扱いやすいのが塗り薬
塗り薬は皮膚の表面に塗りつけることで、皮膚から薬品の成分を吸収させて効果を得るものです。
効き目の大きさは内服薬に劣ります。
しかし、関節の内部でなく周辺、特に皮膚に近い箇所に痛みがあるときほど内服薬よりも効果的で即効性があります。
また、ひじや膝など湿布が貼りにくい部位には塗り薬を使用するのも効果的な使い方ですね。
さらに、塗り薬は入浴後の清潔な肌に使うのがより有効です。
1日数回つけるものが多いので、塗布する時間を決めておくと良いでしょう。
重度の症状は塗り薬だけでは治りにくい
塗り薬は、薬を塗った範囲にしか効果がなく、その効き目も内服薬に比べると小さいことが短所です。
膝の症状が重い場合は、効き目の強い内服薬や、温熱療法、運動療法なども取り入れて対応する必要があります。
副作用について、塗り薬は重い副作用の心配はありません。
しかし、人によっては肌のかぶれなど皮膚に影響が出ることがあります。
非ステロイド性成分配合の塗り薬が膝の痛みを和らげる
内服薬と同じく、塗り薬にも炎症を抑え痛みを和らげる非ステロイド性の消炎鎮痛薬が使われます。
薬局やドラッグストアで販売されている市販薬にも医薬品と同じ成分が配合されているものが多く、実際に使用しても問題はありません。
ただ、医師が処方する薬よりは有効成分の配合量が少ないため、医薬品に効果は劣ります。