膝が痛いときはこんな病気の可能性がある!
一口に「膝が痛い」と言っても、その原因や症状は様々です。
膝の痛みを伴う病気にはどのようなものがあるか、かんたんにまとめます。
あくまでも参考程度ですので、痛みや腫れがある場合は必ず医師に診てもらってください。
目次
加齢・老化が原因の膝の痛み
変形性膝関節症
膝の関節の軟骨や半月板がすり減って変形してしまう症状です。
膝を曲げ伸ばししにくくなったり、痛みを伴うことが多いです。
中高年の発症率が高く、膝が痛いときに真っ先に疑うべき病気だとも言われています。
膝蓋骨不安定症
加齢によって膝の皿が脱臼しやすくなる症状。
先天的なものが原因となる場合もあります。
膝の痛みに加え、膝関節の動きが不安定になるのが特徴です。
関節水腫
加齢にともなって軟骨がすり減り、そのカスが関節の周りにある関節包を刺激し、膝に炎症を起こします。
そして、同時に膝関節の中に関節液がたまってしまう症状で、膝に痛みや倦怠感をもたらします。
「ひざに水が溜まる」という状態がこの関節水腫のことを指しています。
使い過ぎが原因の膝の痛み
膝蓋軟骨軟化症
これは10~20代の女性に多く見られ、膝の使いすぎやケガ、筋力不足、X脚、足に負担がかかる歩き方などが原因で起こります。
膝の皿の裏側にある軟骨が太ももの骨とこすれることですり減り、炎症を起こしている状態です。
ひどい痛みを伴うというよりは、違和感を感じたり、膝を押すと痛む、というような症状になります。
半月板損傷
膝には衝撃を吸収するクッションのような役割をしている半月板があります。
その半月板が強い衝撃や負荷によって欠けたり裂けたりした状態がこの半月板損傷です。
膝の曲げ伸ばしの際に痛みやひっかかりを感じ、ひどくなると関節水腫になったり、歩行困難になることも。
靭帯損傷
膝を激しく動かしたりぶつかったりした衝撃で膝の靭帯が傷つき、裂けたり破けたりしたときになる症状です。
腫れや痛みを伴い、それが落ち着いてからも階段や方向転換の際に膝が抜ける「膝崩れ」が続きます。
生活習慣が原因の膝の痛み
痛風
肥満や運動不足、ストレス、プリン体を多く含む食品の食べ過ぎなどが原因で起こります。
血液中の尿酸の増加により、痛みの発作や腎臓機能が低下した状態です。
膝のほかにも身体の様々な部位に痛みを感じる症状です。
持病・細菌感染・遺伝子異常が原因の膝の痛み
関節リウマチ
免疫システムの異常によるものだとされていますが、原因は未だはっきりしていません。
自身で体内の関節組織を攻撃してしまい、炎症や関節の破壊が起こる症状です。
化膿性関節炎
細菌感染によって引き起こされ、痛み・腫れ・炎症などの症状があります。
ひどくなると関節内に膿が溜まり、関節の動きに制限が出ることも。
菌の種類によっては感染の場合に痛みを伴わないこともあり、急激に症状が進んでしまうため注意が必要です。
骨肉腫
骨肉腫は遺伝子の異常が原因の症状です。
多いのは膝のすぐ上や肩の下の部分が腫れ、持続する痛みを伴います。
子どもがかかると筋肉痛や成長痛と区別しにくいと言われています。
また、スポーツなどのとき病的なほどに骨折しやすくなるのが特徴です。