グルコサミン・コンドロイチン・コラーゲン・ヒアルロン酸の違い
グルコサミン、コンドロイチン、ヒアルロン酸、コラーゲンの違いってわかりますか?
どれも美容や健康に関わってそうですが、それぞれがどういう働きをしているのか。
ちょっと分かりづらいですよね…。
また、これらの成分は食物で十分な量を摂取するのがとても難しいです。
ですから、補おうと思ったらサプリメントによる摂取が主流です。
私も、自分自身や家族が膝痛を感じるようになってから、サプリでこれらの成分を摂ろうと思いました。
しかし、最初はどれを摂取すればいいのかよくわからず困っていました…。
「膝が痛いんだけど、何を買えばいいの?」という感じでしたね。
ドラッグストアで店員さんにも聞いたのですが、人によっても説明が違うし…。
そこで、色々と本を読んだりサプリのメーカーの方や詳しい方に話を聞いたりして、これらの成分について勉強しました。
それぞれの成分が関節においてどのような役割を果たしているのか簡単にまとめていきます。
膝痛サプリの場合、グルコサミンやコンドロイチンなどが一緒に含まれているサプリもよく見かけます。
たとえば、大正グルコサミン コンドロイチン&コラーゲンには、グルコサミンとコンドロイチンとコラーゲンが含まれています。
目次
グルコサミン・コンドロイチンが効く症状は、変形性膝関節症
グルコサミンやコンドロイチンは膝の痛みに効果があるとされています。
膝痛の中でも「変形性膝関節症」と言われるもので、膝関節の軟骨が磨り減って痛みが出る症状です。
いわゆる加齢による膝痛はこれです。
グルコサミンのCMなどで、高齢者の方が膝を押さえて「イタタタタ…」とやっているのは、どうやらこの「変形性膝関節症」を意味しているようですね。
では、グルコサミン、コンドロイチン、ヒアルロン酸、コラーゲンが変形性膝関節症とどのように関わっているのか、主にそのあたりを説明していきます。
関節は、軟骨と関節液によってスムーズに動く!
まず、膝などの骨と骨をつなぐ部分を関節といいますが、この関節には、軟骨と関節液があります。
軟骨は骨の先についている柔らかい骨のことで、軟骨同士は、氷と氷がツルっと滑るよりももっとなめらかに動くそうです。
関節液には、軟骨をよりスムーズに動かす働きと、軟骨の細胞に栄養を届ける働きがあります。
つまり、関節は、軟骨と関節液の働きによってスムーズに曲がったり伸びたりしているのです。
逆を言えば、その軟骨や関節液の働きが不十分だと、関節は思うように動かず、膝が曲げられなかったり痛みを感じたりするわけですね。
関節の軟骨は、プロテオグリカンとコラーゲンなどで作られている!
関節の軟骨は、プロテオグリカン・コラーゲン・軟骨細胞によって作られています。
繊維状のコラーゲンにプロテオグリカンが絡みついている感じです。
プロテオグリカンはスポンジのようなもので、軟骨内に関節液を留めたり、逆に放ったりする働きがあります。
また、関節液は主にヒアルロン酸によって作られています。
いわゆる「膝に水がたまって…」という場合の水は関節液のことですね。
グルコサミンは、スポンジ状の軟骨を作る元の成分
軟骨と関節液は、水を吸ったスポンジのような状態になっています。
軟骨=スポンジ
関節液=水
というような感じですね。
膝に体重がかかると、スポンジのような軟骨同士が押し合って、関節液が中から出されます。
体重がかからなくなると、スポンジのような軟骨が元の状態に戻って、中に関節液が再び入ります。
このスポンジ状の軟骨を作っているのがプロテオグリカンです。
そして、プロテオグリカンの原料となるのがグルコサミンです。
グルコサミンは体内で作られて、関節だけではなく、皮膚、血管、脳などで弾力を保つ組織を作るのに使われています。
ところが、年齢を重ねるごとに、体内でグルコサミンを作る力が衰えていくのです。
それで、
グルコサミンが減少
↓
プロテオグリカンが減少
↓
軟骨が減少
↓
関節が痛い!
という、加齢による膝痛に繋がるのです。
コンドロイチンは軟骨に関節液を吸収している
グルコサミンは、プロテオグリカンという組織を作っています。
プロテオグリカン(=スポンジ状の軟骨)は、関節液を吸収したり放出したりして、関節をスムーズに動かしています。
そして、そのプロテオグリカンの中で、関節液を吸収する役割を担っているのがコンドロイチンなのです。
グルコサミンと同様、コンドロイチンもまた年齢を重ねるにつれて、体内で作る力が衰えていきます。
プロテオグリカンそのもののサプリもあります
最近では、グルコサミンやコンドロイチンではなく、プロテオグリカンそのもののサプリもよく見かけます。
たとえば、ウェルヴィーナスの「北国の恵み」やDHCの「Ⅱ型コラーゲン+プロテオグリカン」などです。
また、サントリーのロコモアなどはグルコサミンに加えてプロテオグリカンも含まれているサプリです。
プロテオグリカンのサプリは、グルコサミンのサプリに比べて飲む量が少なく済むのが特徴です。
グルコサミン・コンドロイチン・コラーゲン・ヒアルロン酸のまとめ
それぞれの成分について、まとめてみます。
膝などの関節は主に軟骨と関節液によって成り立っています。
軟骨に関節液が染み込んで、スムーズな関節の動きを生み出しているのです。
まず、グルコサミン・コンドロイチン・コラーゲンによって軟骨が作られます。
もう少し正確に書くと、コラーゲンの骨組みに、グルコサミンとコンドロイチンによって作られたプロテオグリカンが結びついて軟骨になる、という感じです。
そして、ヒアルロン酸によって関節液が作られます。
グルコサミンやコンドロイチンだけでなく、コラーゲンやヒアルロン酸も体内で作られます。
しかし、これらの成分は年齢を重ねるにつれて体内で作る力が衰えていきます。
ですから、年齢を重ねると軟骨そのものが減っていき、関節の機能が低下するのです。
それによって、変形性膝関節症と言われる膝痛になるわけですね。
加齢にしたがって不足しがちなこれらの成分をどのように摂ればよいかということを次の記事にまとめています。
そちらもぜひ参考にしていただければと思います!