N-アセチルグルコサミンとグルコサミン どっちを選ぶ?
グルコサミンを買おうと思って、色々調べていると、N-アセチルグルコサミンっていうのが出てきます。
N-アセチル ・・・???
なんだか難しそうな名前で、私も最初はわけがわかりませんでした。
でも、「N-アセチルグルコサミン」という言葉は、特に「噛んで食べる」タイプのグルコサミンを探そうとすると、結構な確率でお目にかかるんですよね。
このN-アセチルグルコサミンと通常のグルコサミン、選ぶならどっちが良いのでしょうか。
いろいろな面で比較をしてみました。
目次
N-アセチルグルコサミンはグルコサミンの3倍の吸収率!?
N-アセチルグルコサミンを簡単に説明すると
「通常のグルコサミンの3倍の吸収率がある」と期待されているグルコサミン
ということになります。
※詳しくは「グルコサミンの種類」にも書いてあります。
グルコサミンって、摂取しても体内に吸収されないで排泄されてしまうものが結構多いらしいです。
グルコサミンって体内に吸収されてから、N-アセチルグルコサミンに変換されて、そこで初めて、軟骨の元になる準備ができるんです。
でも、N-アセチルグルコサミンに変換されずに、排泄されてしまうグルコサミンもかなり多くて、これが無駄になってしまうわけですよね。
そんなら、最初からN-アセチルグルコサミンを摂取してしまえばよいではないか?ってわけです。
最初から、軟骨の元になる準備をしたグルコサミンを摂取すれば、吸収効率は格段に上がるはず。
これ、メッチャ魅力的ですよね。通常のグルコサミンの3倍も吸収してくれたら、私の祖母も、すぐに元気になってくれそうな感じです。
ただ、グルコサミンとどっちが良いのか?って考えると、実証データの部分が問題になってくるんです。
実証データについては、グルコサミンの方が安心感あり!
サプリメント成分の効能などについての権威となっているナチュラルメディシンデータベースや、国立健康・栄養研究所のホームページをみると、まだ十分な実証データが無いことが明記されています。
例えば、国立健康・栄養研究所のホームページを見ると、
グルコサミン(グルコサミン塩酸塩)については、「経口摂取によって、膝の痛み、変形性関節症、関節リウマチに対する有効性が指摘されているけど、実証データが不十分」っていうことが書いてあります。
グルコサミンは実証データが不十分なんで、医薬品にはなれないのですが(※詳しくはドラッグストアでグルコサミンの効果を教えてもらえない理由を読んで下さい。)、それでも、科学的実証データが無いわけではなくて、「有効だ」っていう論文も存在しているわけです。
一方、N-アセチルグルコサミンについては、
「ヒトでの有効性については信頼できるデータが見当たらない。安全性については信頼できるデータが十分ではなく、妊娠中・授乳中は使用を避ける。」
と明記されています。
科学的実証データが「見当たらない」わけです。
ここで言う「信頼できるデータ」って言うのは、グルコサミンを作っているメーカーのデータとかではなくて、学者が書いて権威ある学会に認められた論文を意味しています。だから、N-アセチルグルコサミンのメーカーさんは、ちゃんと研究していると思いますよ。でも、客観的なデータが無いって部分は、やはり少し不安な点があります。
N-アセチルグルコサミンは、コストが高くなる
実際、購入するとなると、N-アセチルグルコサミンって、「高い」っていう部分が一番のネックになりますね。
グルコサミンは1日当たりのコストが100円以下のものもたくさんあるんですが、N-アセチルグルコサミンになると、ほとんどのケースで1日100円を大きく上回ってしまい、中には、1日あたり200円近くになってしまうものもあるんです。
例を挙げると、こんな感じです。
- 暮しの匠サプリメント 189円/日
- Jサプリ Nアセチルグルコサミン 150円/日
- カネカ ヒアルログルコ 93円/日
- UMI 天然型Nアセチルグルコサミン 126円/日
- HRK スキップ宣言 132円/日
- ピュアメディカル サンポス 197円/日
N-アセチルグルコサミンは、飲みやすさに問題があるものも・・・
では、実際飲むとなったらどうなるんでしょうか?
N-アセチルグルコサミンって、少し生臭いにおいがするものがあるんです。
ここが注意点。
特にゼリー状のものは要注意で、私は、実際にピュアメディカルのサンポスを食べてみましたが・・・生臭さがキツクて、ちょっと嫌でしたね。
一方で、UMI 天然型Nアセチルグルコサミンは良かったです。
噛んで食べるタイプなんですが、ラムネと変わらない感じで、嫌なにおいや味はありませんでした。
飲みやすさっていう点では、製品によって変わってくるのでなんとも言えませんが、噛んで食べるタイプで、嫌なニオイや味がなければ、グルコサミンの錠剤を飲むよりも続けやすいかもしれないですね。
N-アセチルグルコサミン製品の詳細についてはこちら
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